気になった。
理由は、いつも通り、はっきりしない。
四万十町に住んでいて、
山も川も、人口減少も、
もう十分に見慣れているはずなのに、
ふと目に入った 「大豊町」 という文字と、
その横に並んだ数字が、やけに引っかかった📱
まず、名前から。
大豊町(おおとよちょう)。
初見で正しく読める人、
正直どれくらいいるんだろう。
「だいほう?」
「おおゆたか?」
そんな読み方を、
自分も一瞬、頭の中で転がした😅
正解は、
おおとよちょう。
高知県の北部、
徳島県との県境に近い、
四国山地のど真ん中にある町だ。
数字を見て、
思わず画面を二度見した。
2025年12月1日現在の大豊町の人口は、2,878人。
そして、
平成27年(2015年)の人口は、3,962人。
10年で、
約1,100人の減少。
率にすると、
なかなかパンチが効いている。
……が、
地方に住んでいる人間としては、
驚くというより、
「うん、知ってた」
という、妙に冷静な自分がいる😓
これがもう、
地方暮らしの怖いところだ。
大豊町は、高知県の中でも、
かなり山深い場所にある🏔️
地図を広げると、
平地がほとんど見当たらない。
山。
谷。
川。
以上。
そんな印象を受ける。
四万十町も、
「山が多い町ですね」と言われるが、
大豊町は、
その一段、いや二段くらい上をいく。
正直、
車で走るだけで、
「ここで暮らすって、相当覚悟いるな」
と、素直に思う🚗💦
人口2,878人。
この数字を、
都会の人が見たら、
たぶんこう言う。
「少なっ」
でも、
四万十町在住の自分からすると、
なぜか腑に落ちる。
「まあ、そうなるよね」
と。
これ、
自虐でもあり、
諦めでもあり、
現実を受け入れてしまった人間の、
ちょっとした防衛反応なのかもしれない。
平成27年には、3,962人いた町。
その頃は、
今よりもう少し、
町に余白があったはずだ。
学校のクラスも、
行事の人手も、
今ほどギリギリじゃなかっただろう。
それが10年経って、2,878人。
1,000人減るというのは、
単に人が減る、という話じゃない。
役をやる人が減り、
支える人が減り、
「誰かが無理をする」
そんな場面が増えていく。
これはもう、
高知県の山間部あるあるだ😔
大豊町と聞いて、
どうしても外せないのが、
吉野川の源流域 という点。
水は冷たく、
流れは速く、
川の表情が、どこか厳しい。
四万十川の、
ゆったりした雰囲気とは、
まったく違う顔をしている。
同じ「川」でも、
育つ場所が違えば、
こんなにも性格が変わるのかと、
ちょっと感心してしまう🌊
山が深い、
ということは、
それだけ自然が濃い、
ということでもある。
朝は霧。
夜は真っ暗。
星はやたらと多い🌌
都会の人から見れば、
不便で、
何もない町かもしれない。
でも、
そこで暮らしている人にとっては、
それが「普通」だ。
この感覚、
地方に住んでいないと、
なかなか伝わらない。
自虐を少し混ぜて言うなら、
四万十町に住んでいる自分も、
いつの間にか、
人口の数字に慣れてしまった。
2,878人と聞いても、
「え、そんなに減ったの?」
ではなく、
「まあ、そんなもんか」
と思ってしまう。
これ、
冷静に考えると、
結構ヤバい😨
でも同時に、
それだけ現実と向き合っている、
という証拠でもある。
大豊町の人口減少は、
決して特別な話じゃない。
仕事。
交通。
医療。
教育。
どれを取っても、
山間部は不利だ。
それでも、
そこに暮らす人がいる。
「ここがいい」
「ここしかない」
理由は人それぞれだろう。
でも、
簡単に離れられないからこそ、
町は続いている。
四万十町に住んでいると、
たまに思う。
「この町は、
あと何年、
今の形を保てるんだろう」
大豊町の、
人口2,878人という数字は、
そんな問いを、
真正面から突きつけてくる。
他人事じゃない。
本当に、そう思う。
それでも、
数字だけで町を語るのは、
やっぱり違う。
大豊町には、
山があり、
川があり、
人の暮らしがある。
効率は悪いかもしれない。
不便も多い。
でも、
そこにしかない時間と空気が、
確実に存在している。
気になって調べてみただけ。
ただそれだけなのに、
思った以上に、
いろいろ考えさせられた。
大豊町(おおとよちょう)。
高知県の山奥で、
静かに、でも確かに、
今日も続いている町。
四万十町在住の、
少し自虐気味な男としては、
この町の数字を、
忘れずにいたいと思った。
それは、
高知の未来であり、
もしかしたら、
自分たちの少し先の姿でもあるから。
そんなことを考えながら、
今日も変わらず、
山と川に囲まれて暮らしている。
